猫も杓子もイベリコ?

最近、あちこちの飲食店で「イベリコ豚」を銘打ったメニューを見かける。

嘘臭せぇー
と思いつつも無視していたら・・・
ついに、会社の近くの定食屋(ランチ800円レベル)まで、イベリコ豚メニューが・・・( ゚д゚ )

こりゃ、絶対に嘘だな!
もちろん、定食屋が嘘をついているのではなく、食材問屋辺りがまがいモノを卸しているのだろう。
だって、
生産数考えたら、日本での消費量が多すぎる!
(嘘臭くて食べてないので、あまり強く言えないが・・・)

そもそも、イベリコ豚を使った、ハモン・イベリコは、子供の頃から食べている。(^^;
たぶん、密輸だと思うのだが・・・・
(オヤジが食道楽で、その友人の医師が海外に学会等で行くと、色々な生ハム等を密輸してくるのだ)

だから、以前、
「この生ハム食べてみ!」
と食わされた瞬間、
「これって、あのイベリコ?」
と一発で当てて
(明らかに食感と味が違うから、記憶があれば誰でも当てられると思うが・・・)
驚かれた経験もある。
(分かる人にとっては、とっても痛い文章)

しかし・・・
こうもスーパーや飲食店に氾濫していると、その真偽を疑わざるをえない。

ちょっと調べてみると・・・
やっぱり、偽物(というかまがいモノ)が出回っているようだ。

まず、イベリコ豚って何?

肉質が良く脂身はさらりとして甘味があるのが特色。脂身には餌であるドングリ由来のオレイン酸を多く含む。この特色は餌や飼育法に拠るところが大きく品種的な特徴ではない。

脂肪分はいわゆる霜降り状に付いているがこの特色は飼育法と品種的な特徴の両方から成る。

wikipediaより

俺としては、「脂身に甘みがあってサラリとした豚肉」という感覚と、ドングリで育て、放牧で育てた豚。
と理解している。
そして、その美味の為にお金を払う。

しかし・・・世の中のイベリコ豚は、「品種」としてのイベリコなんだろうなぁ・・・
んでもって、見栄っ張りな味音痴にとってはブランドなんだろうなぁ・・・・

もうちょっとWikipediaで調べると

モンタネーラ後の肉質や増加体重によってイベリコ豚はランク付けされる。

ベジョータ(BELLOTA)
放牧期間前と比較して、50%以上の体重増があり、肉質がベジョータの基準をクリアしたもの。
レセボ(RECEBO)
肉質がベジョータの基準をクリアできなかったものや、体重増が50%未満であり、モンタネーラ後も引き続き自然餌を加えた人工飼料を与え、体重を増加させたもの。
セボ(CEBO)
穀物飼料だけで肥育されたもの。
ピエンソ(PIENCO)とも呼ばれる。

ほうほう・・・
モンタネーラは肥育期間なんだが・・・
そこまでキチンと育てていても、これだけのランク差があるわけだ・・・

と言う事は・・・

モンタネーラ以前の期間

予備飼育
離乳から体重が100kg前後になるまでの期間。樫やコルク樫の森で天然穀物飼料、牧草、種子、草の根を自由に食べさせる。

で、これすら守らずに育てた同品種の豚、セボ以下、なら、大量に生産可能だし(単なる日本の養豚場のブタと変わらん)、それなら日本の定食屋に並んだっておかしくない。

ハモン・イベリコで調べると

イベリコ
イベリコを名乗る際、求められるのは純血度だが、生肉の場合は50%以上、生ハムの場合は75%以上と規定されている。現在100%の純血を守っているのはごくわずかのメーカーに限られるが、そのこと自体が生ハムのクオリティを証明する事実とはなっていない.

ハモン
スーパーに氾濫している安いイベリコの生肉は純血度が低かったり、ドングリ飼育をしていないものがほとんどである。また、前脚の「パレタ」を後脚の「ハモン」として売っている場合も少なくないのでハモンが食べたい場合は確認を要する。

品種すら雑種が混じっているんだ・・・
すげぇな・・・・

つまり庶民(今の俺の給料もしかり)が口にするものじゃないって事だな・・・

と言うか・・・食ってみれば気が付くのでは?
(少なくとも、飼育方法が違えば、圧倒的に味に差が出るはずだし)

良かった!
変なモノ食べずに済んで・・・