音楽が売れないわけ、は売るきっかけ?

ottyanko2008-01-08

面白いBlog記事を見かけた。

「終わりの始まり」―― 音楽業界の2007年と2008年
http://d.hatena.ne.jp/rmxtori/20071230/p1

とても音楽業界の現状を上手に表現している。と思う。
現場感漂いすぎ・・・・

でね・・・・
この記事の中で

CDを聞いてもモテない。CDを聞いても友達は出来ない。CDを聞いても関係性は作れない。だから売れない。


あはははは
確かにそうかもね・・・

と言う事は、だ・・・・
モテる何かを付加価値につけてリリースすれば、売れるんじゃね?
(作品単位の話ね、業界単位の話じゃないよ)

このCDを聞いたらモテる
友達ができる
関係性が作れる

そんな、作品であったり、CDのパッケージ、流通、プロモ、だったら・・・
考えるだけでワクワクするのである。

まっ、それで本当に売れるかどうかは、実際にやって細かく検証してみないと何とも言えないけどね・・・・

業界そのものが、どうなるかは・・・
正直興味がない。
(友人知人が沢山その業界にいるけど・・・)


そのBlogに、いろいろコメントがついて、可哀そうな位、作者は細かくレスしている。
音楽の質やら志やらの高低についてである。
少しでも音楽業界やアーティストとの付き合いがあれば、この作者の言わんとしている事は理解できる。

まっ、受け手の問題もあるでしょうけど・・・・

質の高低は、音楽を聴くというシーンへの影響はあるだろうね。
売行きは、別問題だと思う。

この辺の話は、紅白の視聴率と連動していると思う。
昭和60年頃を境に、まず一段階、視聴率が落ちている。
ガクッと下がって、多少の上下はあるものの、徐々に下がって行って現在30%台。

記憶が曖昧だけど・・・
CDの普及が高くなった時期だったっけ?
おにゃんこクラブデビューで、音楽業界など芸能文化が大きく変化した年。
WikiPediaより)

つまり、この頃より音楽は「子供向け」に大きくシフトし、志の低い(笑)音楽が大量生産されるわけですな。

そして、レコードからノイズのないCDという媒体へシフトをし始めた頃。
で・・・ビデオプロモーション(いわゆるPV)の台頭・・・・

ますます、大人は見なくなる・・・・
(大人が全て志が高いと言う話でもないが・・・そもそも、その高低は、ちょっとニュアンスも違う)

それでも、1971年生まれの、いわゆる第二次ベビーブーム世代が、若いうちは良かった。
子供向け音楽&若い子は情報に感化されやすい&人数多い 
で・・・5万枚売っても「売れないアーティスト」の烙印を押されるほど、周りが売れている・・・・・(1990年代)

私も友人のアーティスト達も、この前後の生まれ(1970年前後)
友人達は、だいたい1993〜1996年頃にデビューしている。
(俺の知り合いは、みんな、そんな売れなかった人ばかりだけど)

現在ある者は、売れ線職業作家として、いわゆる質の低い音楽を作り生計を立てている(と言うか、結構売れているので、かなり稼いでいる)

ある者は、いわゆる質の高い音楽をライブ活動中心に行い、ギリギリの生活を続けている。
と言っても、質が高いとは、とあるテーマに対して真摯に向き合って紡ぎだした歌詞とメロディーという意味である。残念ながらテーマは、男女間の愛だとか恋だとか・・・大人にとって重要度の低くなってしまったものなのである。
(だって、だいたいその年齢になると結婚していて、他の女に鞍替えする訳にもいかないし・・・奥さんに今更、甘酸っぱいときめきを感じるかよ・・・・いや、そんな新鮮な思いも良いかもしれないけど、大切かもしれないけど・・・・そこに至るルートは、一度、倦怠という谷を通るルートを進むわけで・・・歌詞の内容が、全くそぐわない)

つまり、両者ともターゲットが同じ・・・・10代20代前半向け。

逆に倦怠を笑い飛ばす音楽を作っている知人もいる・・・・
(元まりちゃんズと言えば、知る人ぞ知る、あの人たちです)

今、人口比率の中で2番目に多い30代中頃の人間にとって、聞きたいテーマの音楽(新曲)は・・・・ほとんどないわけです。

ちなみに、この世代、独身比率も多いのですが・・・
だからと言って、恋愛が自分の興味No,1になるには、体が付いていきませんし、そういった性的な衝動も確実に弱くなっています。

世の中のブームなどから考えると・・・・
この世代、おそらく最大の興味事項は・・・・「健康」?とかだったりするかも(笑)

「金」「仕事」「健康」そして、ほんのちょっぴりの「恋愛」を満たす音楽があれば・・・・売れるのでは?

自由になるお金も、そこそこあるし(特に独身は)
若い頃、音楽を聴いていたから、それなりに素養もあるし
何より人口が多い

この金のなる大森林をキチンと理解し、収穫するには・・・・
やはり、現在働いている人が歌詞を作るべきなのである。(そんな時間ないけど)

健康か・・・・歌になるのかな?
音で健康にという直球を考えると、音源はアコースティック系になるかな?
印象的なキーワードは、メタボ、中性脂肪、塩分、コレステロール、ガンマGDP、この辺かな?

第一次ベビーブーム(いわゆる団塊)は、もっとすごいぞ。
夫婦が冷え切った中、定年退職者が今年あたりから増え始め・・・・
顔を合わせなければ波風も立たないのに、退職しちゃって会社に行けなくなっちゃったので、実家波浪警報な感じ。
そんなおっちゃん、おばちゃんが世に放たれているのである。

この辺のテーマは
「健康」「平和(けんかせずに済むという意味での)」「安心」
かな?


ん〜
まとめると・・・・

若者向けにに
モテソング

30代ターゲットで
健康ソング

団塊世代
安心ソング

って事になる。
恋愛ソングを押し売りしている場合じゃないって事ですね。
後は、質の高いか低いか?(たぶん数を稼ぐなら、質は低い方が相変わらず良いと思う)

後半、ふざけちゃったけど、
欲しくないものを売りつけて、売れないからと言って業界の危機もへったくれもないと思う。
もちろん生産可能なものを売らなければならない(恋愛ソングしか作れない)なら、その生産事情が危機なんだろうな・・・・・