東京都議会 民主党 花輪ともふみ議員が築地市場移転賛成に方向転換

いや、本当に驚いた。今までこのBlogが主張してきた事が丸々認められている展開に…

 築地市場(東京・中央)を豊洲地区(同・江東)に移転する経費を盛り込んだ東京都の2011年度予算案が成立する公算が大きくなった。都議会予算特別委員会は8日、移転関連予算案を自民党公明党の賛成多数で可決した。自公は本会議では過半数に達しないが、都議会民主党を離脱した議員が同日、予算案に賛成する意向を表明。移転に慎重な民主などと、移転に賛成する自公などとの勢力が逆転するためだ。

 都議会は第1回定例会最終日の11日、同委で可決した都の予算案を議決する。議長を除くと、本会議の議席数は知事を支える自公などが計62で、知事に批判的な民主や共産などが計63。市場業界団体が14年度中の新市場を開場を求める一方、最大会派の民主党は移転に難色を示しており、予算案は本会議で否決される可能性があった。

 ところが、都議会民主党を離脱した世田谷区選出の花輪智史議員が8日、「政治の都合で先送りすることなく、決断することが必要」とのコメントを公表。都の移転関連予算案に賛成する意向を表明した。

 花輪議員が予算案に賛成すれば移転賛成側が1議席増え、慎重な側が1議席減る。自公などと花輪議員で過半数の63議席に達するため、予算案は可決される計算となる。

 花輪議員は都議会の築地市場の移転・再整備に関する特別委員会の委員長を務めているが、8日の同委員会は欠席した。

 一転して移転関連予算案が可決される公算が大きくなったことで、4月の都知事選の候補者の選挙公約づくりにも影響を与えそうだ。
http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C889DE0E6E4E4E4E2E5E2E2EAE2E1E0E2E3E39EEAE1E2E2E2;p=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E7;o=F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2F2

花輪議員のHPを見ると、これまで私がこのBlogで主張してきた通りの展開。

私の決断

2011年03月08日
私の決断
 私は、一昨年の9月25日から、「東京都中央卸売市場築地市場の移転・再整備に関する特別委員会」委員長の職にありました。



 この特別委員会は、3人の学識経験者と15人の業界関係者などの参考人招致を含め、1年半にも及び委員会と理事会を開催し、土日も含めて熱心かつ真摯な議論を重ねてまいりました。また、大阪市中央卸売市場の視察も実施し、議論を深めてまいりました。



 公正中立な委員会運営に努めるという使命を負った委員長であったがゆえ、この間、私は、所属していた都議会民主党の一議員という立場を超えて、築地市場の移転・再整備について冷静に考えることができたと思っています。



 こうした議論と熟考を重ねた末、申し上げなければならないことは、「この問題をこれ以上先送りすることは許されない」ということです。私、花輪ともふみは、この時点で築地市場の移転・再整備問題に「結論を出す」大きな決断をするに至りました。
 私は、都民のみなさんのために最良、最善の選択は何かを熟慮した結果、今回、豊洲移転経費を含む東京都中央卸売市場会計予算に賛成いたします。

 
以下に、その決断に至った理由を述べてまいります。

○これまでの経緯

 築地での再整備がよいのか、それとも豊洲に移転するほうがよいのかについては、長年にわたって議論してきましたが、そのどちらにも利があり、結論を出せずにおりました。
 そして、昨年の予算案で私たちは、移転予算には賛成しながら、「市場関係者のおおかたの合意が必要」という曖昧な条件を付け、賛成とも反対ともいえない行動を取り、結論の先送りをしました(付帯決議付きの賛成)。その後、特別委員会において小委員会も含め活発な議論・検討を行いました。それでもやはり最終的な結論を出せずに今に至りました。


 築地での再整備にあたっては、「長年、築地市場と場外市場が一体となって育んできた食文化の拠点としての活気と賑わい、伝統・文化を守りたい」、「都民はもちろんのこと、外国人観光客が多く訪れる築地市場を東京の観光の拠点、日本の食文化の世界への発信基地として一層発展させていきたい」、そして、「築地の地でこれからも商売を続けたい」という事業者の皆さんなどの思いを汲み、「何としても築地で」、との思いで、その可能性を探るべく議論してきました。
 しかし、現在地での整備には仮市場を設置する必要もあり、その近隣のみなさんの理解を得るためには、相当程度の調整が不可欠です。よってその分、工期が大幅に延びるなど、「必ず再整備できる」という確証を得ることができなかったのです。
 その結果、その後行われた市場業者団体の役員の選挙でも、移転を願う皆さん、現在地での再整備を願う皆さんの数は同数となり、築地の現在地で再整備ができるというおおかたの事業者の合意形成には至らなかったのです。
○現在の流れ
 また、これまで市場の移転に反対してきた地元中央区も、今までの立場や議論のみに固執することなく、移転が決まれば築地地区のまちづくりの検討に地元や関係者の意向が反映されるように働きかけるとの、きわめて現実的な対応を打ち出しています。都も来年度から、築地地区を中心とした将来のまちづくりの検討を行うことを明らかにしました。

 また、ここにきて、きたる都知事選挙で都民に判断を任せるべきではないかという声も聞こえてきました。しかし、現在、都知事選挙に立候補を表明している有力候補は、この問題について明言を避けるか、「もう一度検討する」と言い、なんら方向性を示していません。このような状況で都民のみなさんの判断を仰ぐというのは無理と言えましょう。

 そして、いま、市場業者の大変厳しい経営状態が日々伝わってきます。「移転するのかしないのか、はっきりしないと、今後の経営の計画が立てられない」、賛成か反対かの議論の中で「ぎすぎすした人間関係を早く修復したい」という関係者の声も聞こえてきます。
「とにかく結論を出して欲しい」というのが、多くの人々の切実な願いではないでしょうか。

○決断

 開場から75年が経過した築地市場の老朽化は窮まっており、機能性の面から見ても再整備は喫緊の課題です。検討にいつまでも時間をかけることは許されない状況なのです。
市場再整備計画は1970年代から議論されていると聞いています。であれば、政治の都合でこれ以上先送りすることなく、ここで決断することが必要なのです。

 それが、時には辛い決断になることもあります。その決断は、マニフェストでお約束したことと違う場合もあります。しかし、国民、都民の皆さんが今の政治に求めているのは決断力だと思います。
 今こそ、その声に応え、政治家が自らの責任で決断しなければならないのです。そのため、私は、平成23年度東京都中央卸売市場会計の原案に賛成いたします。

 もとより、豊洲に市場を移転・整備するにあたっては、汚染された土壌が完全に無害化され、安全な状態になることが大前提です。都はこの約束を守るとともに、市場業者一人ひとりに対し、移転に向けた課題や不安に丁寧に耳を傾け、意向を確認しながら的確に対応し、経営や資金面などの支援策を講じなければなりません。

 これらを踏まえた上で、豊洲新市場が安全で機能的なことはもちろん、築地以上に日本の食文化を世界に向けて発信できるような一大拠点になることを願っています。
東京都議会議員
花輪ともふみ

http://setagaya-hanawa.com/blog/archives/2011/03/post_188.htm

実際「築地市場の再整備に関する特別委員会」の委員長という職にあれば、私がこれまでこのBlogで言及した事実は、全て検討したはずである。そうなれば、余程の完成度の高い対案が生まれない限り、移転にGoサインを出さざるを得ない筈である。そして対案の完成度は、誰が見てもレベルの低いものだった。


正しい情報さえ入手出来ていれば判断は容易で、与党民主党としても都政を真剣に考えればマニフェストがどうあれGoサインを出すしかないのである。願わくば共産党を除く賛成多数で可決して欲しいものである。


もちろん花輪議員が言及している通り、汚染除去の実証実験で確認された作業が確実に行われ、汚染された土壌が市場運営に支障のないレベルまで無害化される様、議会は今後もしっかりした作業監督活動を行って欲しい。この内容が付帯決議としてくっついても良いと思う。


新しく都知事を目指す候補は、この問題をもっと認識して欲しい。花輪議員が苦言を呈しているが

現在、都知事選挙に立候補を表明している有力候補は、この問題について明言を避けるか、「もう一度検討する」と言い、なんら方向性を示していません。

有力候補の方々は猛烈に反省すべきである。


直接民主主義制度ではないのだから、議会で議論を重ね、選挙当時と違う議決を行う事は、議会制民主主義の正常な姿。花輪議員の問題は、委員長でありながら築地市場の再整備に関する特別委員会で説明責任を果たさずに欠席した点。移転賛成派としても残念でならない。


都議会自公が築地市場の再整備に関する特別委員会の存続を認めた。これも多数決だけでなく議論を重ねる余地を残している点で、移転賛成派から見ても非常に高く評価できる。花輪議員は、早急に委員会を欠席した事を各委員にお詫びして周り、自ら考えを変えた事に対しては自信を持って説明すべきである。


とりあえずこれで石原都知事も安心して引退できるだろうね。


この問題を語ると、ネット上は酷い有様。石原都知事を税金の無駄遣いだ、利権だ、と何の確証もないデマが飛び交っている。


渡邉美樹候補が本当の立候補の理由で述べているが、見る人は見ているって事ですね。

池田:これまで石原慎太郎さんが、3期に渡って東京都知事を務めてきました。渡邉さんは、石原都政をどのようにご覧になっていましたか。

渡邉:12年間、非常に多くの良い仕事をされたと考えています。ディーゼル規制、羽田空港の国際化、そして何よりも財政を再建しました。様々な功績が石原都政にはあったと思います。

新銀行東京に関して、ネット上では暴論しか見受けられませんが、これも石原知事の功績なのですし。(個人的には60点位の採点ですが)私は新銀行東京は中小企業の連鎖倒産防止に役立った位の認識しかありませんでしたが、利益も出始めているんですね。驚きました。

池田:さて、少し各論に入りますが、先ほどでた新銀行東京に関してはいかがですか? 都政にとっては悩みの種でありますが……。

渡邉:私は2月15日に出馬宣言した時に、撤退と答えていました。大きく見れば、新銀行東京が撤退すべきだということは間違っていない。設立当初の意義は間違っていなかったと思います。中小企業にお金を貸してあげようと。しかし、状況が変わって、メガバンクが中小企業にお金を貸すようになった。結果として、貸す対象がなくなってしまって、1000億円もの損失を出してしまった。実はこの段階で撤退すべきでした。しかし、さらに400億円も投入してしまった。売るか? 撤退か? でも、売るにしても、300億円くらいでしか売れないんですよ。

池田:300億円も値段がつくんですか?

渡邉:違いますよ、400億円持ってるからです(笑)。100億円くれなければ、買ってあげないよって。新銀行東京は、現在1700億円くらいの預金があります。なおかつ今の経営者や社員の方が、ここ1〜2年間すごく頑張られた。私は月次を見て少し驚いたんです。固定費が30億円まで下がっています。1.8%利益が確保されているんですよ。最初はそんなに利益を確保できなかった。ものすごく高い金利で預かっていましたからね。1.8%の利益を出していて、30億円の固定費だとすると、逆算すれば1700億円の預金があれば利益が出ます。現時点で2000億円の預金がある。つまり、毎年利益を出せる体質になっている。わざわざ100億円を損して、利益が出ている銀行を売るバカはいない。私はこのように現状だけ見ても売る必要はないと思います。

もうひとつは、日本の国債が破綻して、メガバンクが貸さなくなった時の窓口になり得るのではないか。将来の中小企業、零細企業、商店街へのセイフティーネットとして、新銀行東京は使い勝手があると考えています。同時にこれだけでは充分じゃないので、新証券東京も作りたい。つまり、融資だけでは救い切れないので、社債を買ったり、出資したり、それによってベンチャーまでも盛り上げることができます。新銀行東京と新証券東京……、これができたら面白いことになると、ワクワクしています。

池田:ちょっと心配なのは、役所が武家の商法をやると……(笑)。

渡邉:これは僕にしかできない。僕がやらせてもらえるならば、出来ると思う。金融や経済を27年間やってきたことですから……。申し訳ないけれど、石原さんも分かっていなかった。彼は発想しただけですからね。任せてしまった。私がやるのであれば、銀行・証券で、東京の商店街や中小・零細企業を盛り上げて行けると思っています。

池田:おっしゃることはよく分かりますが、銀行や証券で本当にいいのか……? 新銀行東京のコンセプトのそもそもの間違いが、ベンチャー企業に融資していたことです。投資すべきであって、融資すべき対象ではありません。ミドルリスク・ミドルリターンという妙な事を言って貸したのが、大きな間違いでした。やはり日本でなにが足りないかと言えば、ハイリスク・ハイリターンのビジネスを行なうこと。東京が新しいビジネスモデルとなれば、シリコンバレーにはなれないとしても、ハイリスク・ハイリターンのビジネスを育てることができるかもしれない。

渡邉:それを実現するのが新証券東京だと考えています。ベンチャーとかベンチャーキャピタルをここでやりたい。新銀行東京は、担保を取らない銀行として残したい。成長戦略性のある企業に対してお金を貸す。新銀行東京の失敗は、担保を取らずに成長性に対するお金を貸すことに関するノウハウがまったくなかった。だから、貸せば潰れてしまった。本来ならば、社長の顔や事業計画書をみて、貸すべきか判断しなければなりません。それを本来の新銀行東京の役割でしょう。

これだけ明確に都政を語っているのに、何故か築地市場移転問題については語っていない。スルー出来る程些細な問題ではないにも関わらず。


これは色々工作をかましてくる共産党の候補者を除いて、全て同様です。いや、むしろここで決着が付いて「あー良かった」と思っているのでしょうね。不確かな情報やデマゴギーでこじれ過ぎましたからね。この問題。


今回の築地市場移転問題という昭和の時代からの宿題をなんとか片付けられたのは、石原都知事最後の功績ですね。こんな複雑怪奇な問題、本当にご苦労様でした。(まだ今日の時点では可決していないけどね)


誰が次の都知事になるのか現状全く分からないけど、候補者は足を向けて眠れないのでは?


豊洲新市場の問題点

実は長らくこのBlogの更新が滞っていたのは、入手出来る豊洲新市場の設計に関する資料が薄すぎて、予定している「新市場の設計はこれでいいのか?」と言う記事を途中までしか書けないでいたからである。(やたらめったら分厚いのは手に入るんだけどw)

これで弾みがついて、都庁内の議論の中心と情報公開内容が豊洲新市場関係に振り向けられれば嬉しいな。と言うかね、着工まで日が無いので早く都民に分かりやすい形で公開してくださいな!


現状、買参人の買い周り導線の不備?、市場内物流の手法に対する質問、観光施設はいるのかどうか? 問題にしたいことが一杯あって、その割りに情報公開が追いついていない気がするので…


☆☆☆☆☆☆まとめ☆☆☆☆☆☆

築地市場移転が急務な訳
移転先(豊洲)の汚染除去の実態1
移転先(豊洲)の汚染除去の実態2
築地市場移転騒動
急転 築地市場移転へ
豊洲新市場予定地の液状化について 
新市場の設計はこれでいいの?(予定)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

3/12追記

東京都の築地市場中央区)の豊洲地区(江東区)への移転関連経費を盛り込んだ中央卸売市場会計予算が11日の都議会本会議で、自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立した。都は予算成立を受け、来年度に豊洲地区の土壌汚染対策工事などを開始。2014年度中の新市場開場に向けて一歩踏み出す。

 本会議では、民主会派を離脱し無所属となった花輪智史都議が造反し賛成に回ったことで、与野党の勢力が逆転し、賛成63票対反対62票の1票差で成立に至った。同予算は約288億円で、うち移転関連経費は約21億円。 

石原さん出馬するの?(笑)
で、彼が「国家未曾有の危機」なんて言った直後、大地震発生。本当に未曾有の危機になっちゃったよ…

そして、この有事に驚くべきは「築地市場は丈夫だ」とか、必死にお馬鹿なツイートを繰り返す共産党工作員地震の規模もあるが、揺れの種類によっても倒壊する建物は違ってくるのに…実際、震源近くの建物だって残った建物はあるんだから…

あ、そうそう築地市場は無事です。地震による影響はありますが通常通りの取引が行われています。流石に観光客は少ないようですけどね。

とは言え・・・こんなツイートも見られました。


市場はますます豊洲に移転して欲しい。築地の土地売却益で、豊洲新市場も含めた災害対策を行って欲しい。一昨日、歩いて築地の前を通って自宅に帰ったが、あのあたりは道路事情も悪く、車道も歩道も大渋滞。到底大規模災害に耐えられる市場じゃないと実感。