これはゆとりのせいではないぞ!

会社には内緒

普段、ゆとりを嘆いてはいるが、絶対に違うぞ。
IT業界歴12年の俺が、断言する。(・ω・)/
(たいしたもんじゃないけどね)

http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20380819,00.htm

日本のIT競争力、2位から12位へ後退--米BSAが調査

ソフトウェアの権利保護団体である米Business Software Alliance(BSA)がまとめた調査で、日本のIT産業競争力は2007年の2位から12位へと大きく後退したことが明らかになった。

調査によると、IT産業競争力のトップは米国。2年連続の1位となったが、スコアは2007年の77.4ポイントから74.6ポイントとわずかに低下している。

 2位には台湾がランクイン。2007年の6位から大幅な躍進を見せた。以下、3位に英国(2007年4位)、4位にスウェーデン(2007年7位)、5位にデンマーク(2007年8位)と続いた。

 一方、日本のほかにランクを大きく落としたのは韓国。8位とかろうじてトップ10圏内に留まったものの、2007年の3位からは大幅なランクダウンとなった。


http://www.e-research.biz/statistics/003878.html

以前からゆとり教育等の影響により、若年層の学力低下が叫ばれていました。
現代の若者はインターネットをするにも携帯電話をメインに利用する等、社会を担う若者の
一部にはPCを利用しない傾向が見られるようになりました。

今後このようなライフスタイルが定着すれば、更に日本のIT競争力が低下することは
免れず、早急の対応が必要だと考えられます。

こんな記事があるが・・・
絶対に間違っている。
(まぁ、運営元のセプテーニさんは、優秀な社員さんが多いからな・・・嫌味じゃなくて、何人か知っているから、実感ね)

確かに、ゆとり世代の学校での一般教科の教育内容や、彼らの意識に対して不満はある。
世の中舐めるなよ!と言いたい。

右を見ても左を見ても、芸能人に憧れて、あげくにインディーズとはいえ
その世界(成功率が限りなく少ない)に、低い意識のまま参加してしまう馬鹿がなんと多い事か・・・・

私、モデルなの〜
俺、アーティストだぜ〜

嘆かわしい・・・(><;
(と言いながら、最近買ったデジタル一眼レフで鼻の下伸ばしてポートレート撮っていたのは内緒)

ITのユーザーレベルの普及と派遣業界やバイトという下支えのおかげで、なんとか食えてしまうから(今だけだけど)更に嘆かわしい・・・
基本的に、お水な世界なのに・・・
(そもそも昔は、キャバレーの箱バンしながら食いつないでいたのが、この業界人)

しかし、彼らのITに対する順応度の平均は、団塊ジュニアの俺達や、その上の世代よりもはるかに上だ。なんせ、物心ついた時からインターネットがあって、携帯が目の前にある世代だ。

モデル志望の若い子に、
「じゃ、写真データはネットで送るよ。4GBあるけどFTPでいいかな?」
と言っても
「OK!ありがとう」
となる。

大したもんだ。

まして、2007年に高校を卒業した若者たちは(内容はともあれ)情報Aという教科を履修して卒業している。(インチキした高校は除く)

以前、山手線で女子高生が隣に座り(^^)情報Aのテスト勉強をしていたのをチラチラ見ていたが(胸の谷間もね)結構しっかりした内容だったのを覚えている。とても頼もしかった。

だから、馬鹿なTVさえ見なければ(流されなければ)一番期待できるのが、今の若者だと俺は思う。

問題は、俺達やその上の世代だ。
一向に進まない企業内のITリテラシーは、30代以上の奴らの無知さ加減が原因だ。
Second Lifeなんて、まともな意識があれば1時間以内に
流行るわけがない
と判断できる事柄に、どれだけの馬鹿が食いついた事か・・・

そして、10年前から懸案だったMPEG-7の可能性すら達成させてしまう仕組みのニコニコ動画の可能性に、気がつく人間の、何と少ない事か?
それに世の中が気がつくのに、1年近い期間が必要だった。(まだ気が付いていない奴も多いけど)
だから、もう一回その内容を別ブログに書いた。

もちろん、最も理解している人間が大勢いるのもおそらく団塊ジュニアの世代だ。(俺も25歳、バリバリ営業マンからこの世界に入った)ちょうど第二新卒と呼ばれる時期に、IT産業が産声を上げ、夢を与えた時代に直面した世代だからね。

しかし、一向に覚えない馬鹿が多すぎるのも、この世代やそれ以上の世代
特に経営者層が致命的に無知だ。
だから、意志決定が頓珍漢な方向に行き、本来生まれてはならない産業まで生まれている。そう、SIerという悪しき産業だ。(そうは言っても、現状を考えると必要悪なんだけどね)

本来、ERPパッケージなどは、カスタマイズなど不要のシロモノ。効率的な業務フローをキチンと考えてパッケージ化している。だから、業務をソフトに合わせれば、会社の業務効率化が図られ、もっともっと(ITに限らず)産業力が効率化され競争力が向上してしかるべき。

しかし、いまだに経営者層は、カスタマイズの決断をするか、高額なカスタマイズ費に驚き導入を見送る。だから一般社員がITリテラシー習得する必然性がなくなり、いつまでたっても自分のPCすらセットアップできない馬鹿が、企業のIT担当を便利屋のようにこきつかい、中級以上のスキルを持った人の成長機会まで失わせる。(トラブル対応能力だけ向上するみたいだけど)

この影響を最も受けたのが2000年頃。つまり、日本はIT革命に失敗した。と言われた時代だ。私は、PCによるネットでの大きな改革という夢をあきらめ、一時期、携帯のCRM開発に没頭した。(今はWebに戻ったけどね)

それでも、回線業者が頑張ったり、ユーザーのすそ野を広げて、ITの産業としての経済規模を下支えしてきたが、光回線は既に行き渡り、よっぽど遅れている人じゃないかぎり、既に導入済みだ。(もしくは必要性のない人や、インフラ未整備)

もう、ユーザーレベルの内需で経済規模を上昇させる要素は出しつくしている

Windows Vistaは、企業での必要性に乏しく、変えるメリットよりデメリットの方がまだまだ大きい状態で企業のPCの買い替えを控える状態が、この一年続いている。たぶん、64ビットPCが普及するまで、この状態は続くと思う。

そしてライブドアバブルで、沢山の20〜30代の人間がIT業界に転職したが、プログラマーを目指した人間を除けば、彼らはITという単語が「情報技術」であることを無視した、単なる兵隊(使い捨て要員)で居続け、技術営業、技術要員とは到底言えない低レベルのスキルしかもっていない。プログラマーも、かわいそうな位、意味のない仕事(おもにSI)に追われ、新技術開発から遠い存在。

デザイナーも同じ。ほとんどのデザイナーが使い捨て絵描き屋さん状態。当然、食うに困るくらいの人件費しか払えない。

これも、企業の経営者が(いわんやIT企業の経営者までもが)人材育成を怠り目先の利益にのみ固執し、業務内容を単純化して収益の即効性を求め、そして働いている人間が、フロンティア精神を持たず技術習得を怠った結果だ。

私が勤めている、某中小企業(零細レベル)でも、入社後必死で社員のIT教育の必要性を説き続けたが、結局、この一年全く社員のITスキルは向上していない。そして私のようなスキルを持った人間が、彼らの尻拭いをさせられ、新しい事へのチャレンジタイムを逃し続けている。
(ぶっちゃけ腰掛のつもりなので、転職用に業績を前年比3倍まで伸ばしたら辞めるけどね)

私と同じ世代の、それなりにITに明るい(実際に手を動かせる人間)なら、同じ感想を持っていると思う。
(優秀な人ばかりの一流企業の人だと気がつかないかもね)


日本のIT競争力が下がった訳
2000年から言い続けているが、今の世の中を引っ張る世代がいつまでたってもPC音痴だからだ。そして、今年大きく落ち込んだのは、もう内需ネタは食いつくした。それに尽きる。

若者を正しく導くのは、我々以上の世代の役目で、彼らに何の罪もない。
(言うこときかない馬鹿は別だけどね)

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