食文化の崩壊

移転反対派が唱える「食文化の崩壊」しかしそれは移転とは無関係。なぜなら既に築地の食文化は完全に崩壊してしまっているから。

では築地の食文化を紹介しよう。

築地市場は高級品も扱っているが、回転寿司クラスの質の低い安いネタも揃っている。何でも揃うのが築地市場。つまり築地=美味しいではなく、築地=安くて不味いものも入手可能なのである。

場内・場外の寿司屋・丼屋の人気メニュー「海鮮丼」のご紹介。
2年モノの冷凍マグロチリの湖で赤く着色した脂餌を食わされ一旦冷凍して解凍した(寄生虫対策)養殖鮭人造イクラボストン産の安くて大味なウニ、わけの分からない深海魚のエンガワ
これらを業務用酢飯(中央炊飯)に乗っけて数千円もボッタくる為、利益率は極端に高く、その利権保護のため移転反対運動が過熱している。

一部の店の話じゃない。ほとんどの店(築地ブランドを掲げる市場界隈の店)が、こういったぼったくり商売を営んでいる。
そりゃそうだろう。集客が約束されていて常にキャパを超えた来客があってしかも常連がいない(観光客メイン)環境で増収増益を狙うなら、原価や手間を省いて宣伝に費用を回すに決まってる。
それが証拠に魚の価値を正確に知っている場内で働く人(ゴム長靴を履いているからすぐ分かる)は、そういった店では一切食事をしない。

そして、近年化学調味料や外食メインで味覚崩壊した馬鹿な観光客が、そんな安物まがい物を食べて「築地のお寿司おいしい!」と、Twitterにツイートしまくっているのである。哀れとしか言いようが無い。

そんな食文化、とっとと崩壊しやがれ!

つまり、築地の食文化を崩壊に導いたのは、業務施設である築地市場に大量に押し寄せる観光客に他ならない。移転とは別問題なのである。
 
銀座と豊洲の関係、立地問題?築地と豊洲は3km程度しか離れていない。仕入れに何の問題が?
 
結局、観光利権問題に尽きるわけである。

ここまで書くと、乱暴な私見ですが…どうも移転反対派に賛同する利権に絡まない人達って、頭悪い人達なのかなぁ?と思ってしまうのですが…どうでしょう?

とりあえず都民として、築地市場で働いて見てしまった築地の現状をこれまで4回に渡ってご報告しました。
ジャッジするのは私じゃありません。都民の皆さんです。(他府県の方々でもありません)
他府県の方々がこの問題に絡むと、大抵見当違いの意見を発信してます。忠告しますが、現地を見ないと分からない事だらけの問題ですよ。不当な政治活動を頑張っているならともかく、素人が口を出す問題じゃないです。

次回、新市場の設計に関しては、どちらかと言うと築地で働いている皆さんの為の記事になると思います。

☆☆☆☆☆☆まとめ☆☆☆☆☆☆

築地市場移転が急務な訳
移転先(豊洲)の汚染除去の実態1
移転先(豊洲)の汚染除去の実態2
築地市場移転騒動
急転 築地市場移転へ
豊洲新市場予定地の液状化について 
新市場の設計はこれでいいの?(予定)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

追記
当記事を書くにあたって大変お世話になった方々に厚くお礼申しあげます。
もちろん理想的な記事ではございませんし、私なりの解釈もございますが以下の方々のツイートや著書や直接お話しさせて頂いた内容等は大変為になりました。
今後とも御指導の程宜しくお願い致します。
http://twitter.com/ohnuki_tsuyoshi
http://twitter.com/OQU
http://twitter.com/inosenaoki
http://twitter.com/float_island
http://d.hatena.ne.jp/kamm/20091109/1257759870

補足
当サイトはヨイショフリーです。ヨイショブクマ、ヨイショコメント大歓迎。
また、いかなる怪しい団体・サイトからのリンクも許可します。(笑)
東京都の大事な問題を是非皆で検討しましょう。

経緯

ここまでこじれてしまった築地市場移転問題。ちょっと整理してみよう。

鈴木都知事時代、老朽化した築地市場現地再生計画の元、種地(現在の勝鬨門から立体駐車場、第二冷蔵庫、厚生会館付近)を用意して建て替えようとした。

青島都知事が引き継いだものの、やり始めてみたら市場を運営しながらの工事は、非常に危険で交通渋滞も悪化、市場運営に支障が出ると言う事で、市場の組合(現在の移転反対派)の猛反対が起こり巨費(380億円)を投じたにも関わらずついには中止となってしまう。

実際、2009年度も繁忙期の12月だけで20人近い交通誘導員を増員したにも拘らず100件近い交通事故を場内で起こしている。つまり既に場内の交通導線不良は致命的で、工事用車両が開市日に場内に進入した場合の危険度は計り知れない。

現在は、その種地はいつの間にか仲卸や大卸が使いだし、ちゃっかり練り物等加工食品の荷卸や出荷や駐車スペース(その管理や集金は都ではなく、仲卸組合が行っている)に使われている。つまり現地整備に必要な種地はもう無いのである。


ここで築地市場の業界内(現在の移転反対派)から「豊洲移転」と言う話が出てきて中央区は大慌て。(石原知事就任前)
ttp://www.city.chuo.lg.jp/kusei/kuseizyoho/tukizisizyo/1007saiseibikakunin/index.html

1. 業界の一部が主張する豊洲地区の具体名をあげるなど、これまでよりも移転を進める姿勢が伺われ、現在地での再整備を確認してきた東京都卸売市場審議会や築地市場再整備推進協議会の決定を無視するものである。
2. 最終的な調査検討結果を出す前に、業界の意思を確認することは、移転反対の意見を封じ込めることとなり、非民主的な進め方である。
3. 業界に対して、場外市場や本区も含めた地域関係者の理解と協力を得るよう求めていることは、行政が本来果たすべき責任を他に転嫁するものであり、地元区としては容認できないものである。

これは平成10年なので、青島都知事時代の話。
つまり、豊洲移転は石原都知事が利権欲しさに…という陰謀話は、これでおしまい。

業界の一部って言うが、本当は当時の築地市場長さんが移転先候補地を学識経験者と組合(現在の移転反対派)と相談して、都議会や何も仕事しない青島都知事を無視ししてぶち上げた豊洲移転構想ってのがもっぱらの通説。(まぁ青島都知事の何もしないっぷりに業を煮やしたのかもしれないけどね)

さて、こうなると中央区としては大変!
人口は減るし、店も減るし、区税収入も減る。
地元経済側は、築地市場に収まりきらない場外市場まで豊洲に収容されてしまうので、経済的地盤沈下の原因になるから大反対をする。

一方、場内の組合の半数は、移転先での用地補償が正規の面積しかもらえない事がわかり大反発。(不法占拠した面積までは保証してくれない)

築地市場内に構えている事務所のほとんどは長年の利用の間に通路にまでせり出し、冷蔵庫を置いたりして不法に場所を取っている。もともと水産仲卸内の道路スペースは、ターレーが相互通行出来る幅があるはずだが、現状1車線状態。
当然移転先のスペースは、不法占拠した面積までは確保されない。
つまり売り場面積が狭くなる→売上が落ちる。で大反対。
また、売り場の位置も集客上重要な問題(やはり大通りに面している方が良い)だが、既存権益(そこそこ売れている店)を無くしてまで、移転なんてもってのほか。

ここで、築地市場内は真っ二つに意見が割れる。その比率はほぼイーブン。移転反対派は、地元経済の地盤沈下を懸念する中央区と一緒になって、反対運動を始める。

一方中央区は、都から
築地市場地区の活気とにぎわいビジョンづくり委員会の設置
を持ちかけられ、まぁそれならいいか…と、中央区は折れる方向に進む。

そこへ、石原新太郎が東京都知事に選出される。(平成11年4月)

都の問題となっている築地市場を見学した石原知事は、あの有名なセリフ
「狭い・汚い・危ない」を発して現状を認識する。

四面楚歌となった移転反対派の場内業者は、大型プロジェクト一律反対の都議会共産党に泣きつく

反対派は「オリンピック誘致のために築地を潰そうとしている」と論理をすり替え、共産党とマスコミを巻き込んで一大キャンペーンを実施。これが前例がないほど大成功。(色々一言多い石原知事は、マスコミにとって叩きやすい餌食だった為かもしれない)

そこへさらに、豊洲の土壌汚染問題が発覚。
これで消費者団体が反対運動に参戦

東京都は「豊洲に問題(環境汚染)が無い」とは言えない。かといって、「築地はもっと危険(環境汚染上も衛生的にも老朽化も)だ」とも言う訳にもいかない。

  • なんせ築地市場は、野良猫、ネズミ、カモメ、カラスといった病原菌の媒介生物の動物園状態、どんなに掃除をまめにして仲卸業者が頑張っても、どうにもならない。
  • おまけに地下には、放射能汚染されたマグロが埋まっている。(半減期2回経過してるけどw)
  • ネズミを殺すための粉末薬剤が野ざらしで置いてあって、いつ魚に粉が舞ってもおかしくない。
  • 入場が禁止されているはずの観光客がベタベタ魚に触る(外人だけでなく日本人のマナーも最悪、見学に限って自粛要請が出ているが観光目的の入場は平成20年度から禁止されている)
  • 場内の年間交通事故件数は、毎年約400件以上(四捨五入すると500)
  • 毎日数台の救急車が入場するにも関わらず、入場後救急車が現地に到着まで非常に時間がかかる(場内のトラックやターレーが救急車の走行を邪魔するため)
  • 鉄骨やコンクリやレンガやアスベストが降ってくる程の老朽化

つまり、築地市場の移転の本質を都は言えないのである。


ここまで経緯を読めばわかると思うがこの反対運動は、築地市場の中の都合を石原問題にすり替えて周りを巻き込んだハタ迷惑な「反対の為の反対」運動なのである。

この集団は
移転も反対だが、構造を変えてしまうほどの改築にも反対な訳。
現状維持が彼らの望み。

だが以前の記事でも書いた通り、鉄道輸送に最適化された市場構造(建物配置)では、補修が完璧に行われたとしても、場内の渋滞による事故や環境汚染の対処にはならない。

だから豊洲の構想図には、仲卸を密閉空間にしてその中に入ることなくトラックは魚の積み下ろしが出来る構造になっている。
また、近年築地の取引量は商店街の没落と共に減少傾向にあり、大型店用のディーラーの方が増えている。(市場外取引)にもかかわらず、場内の業者は既得権を主張し、ディーラーは狭い場所での取引を余儀なくされている。だから、豊洲の構想図には大型ディーラーの為のスペースが用意されている。

ところが、それは(他人が儲かるのは)面白くないらしく、それも反対派の気に障る話らしい。

そこで、仲買人たちは豊洲移転反対運動を起こした。
(もともと現地整備を中止に追い込んでおきながら)

新銀行東京問題やら、移転費用高騰や、オリンピック問題まで持ち出して、都の税金を無駄に使うな!と大騒ぎしているが、石原知事就任時の都の財政は、夕張市のような破たん寸前状態だった。

しかし、石原知事就任後の無駄排除と、新たなビジネスモデル構築によって、現在財政的に非常に豊かな政令指定都市となったのは、皆も知るところである。
つまり、ムダ金を使うような知事ではなく、むしろ必要な事にしかお金を使わないドケチ知事なのかもしれない。

更に近年、都の水道技術を海外に売り込む等、都の財政にこれだけ寄与した知事は過去誰もいない。(と思う)

ネイチャー騒ぎは共産党の自作自演

色々問題になった記事ってあるけど、ちゃんと記事そのものを読んでいるのかな?
移転反対派が鬼の首を取ったかのように、「英科学誌ネイチャー電子版」の豊洲の実験に疑問と言う記事を上げてくるが、記事をきっと読んでいないのであろうから、ちょっと紹介しよう。


まず、ネイチャーの記者がインタビューしたのは、なんと全て移転反対派か、現在の技術者会議に不満を持っている人間だけなのである。これだけで大笑いモノである。

以下、インタビュー先の紹介

坂巻幸雄:地質学者らしいが、専門外の利権の金額を1兆 2兆と堂々と見積もる、実績不明の自称学者。通称環境ゴロツキ学者。彼の「論文」と称するものは、
ttp://iwakamiyasumi.com/wordpress/wp-content/uploads/2010/08/100826%E5%9D%82%E5%B7%BB%E6%B0%8F-%E7%B4%80%E8%A6%81.pdf
都への罵りで満たされた活動家としての糾弾文。「開発事業の利益はゼネコンが収奪する」のを批判し、最後にはまとめとして考察もなく「移転は巨大な利権のためだ」と断罪する。だから科学者として実績が無いのであろう。(そんな論文、どこの学会でも審査が通らない)

平田健正:専門家会議(2008年)座長で、豊洲の汚染を盛り土とコンクリ封印で解決しようとして各方面から猛反発を食らい、現在の技術者会議がよりよい成果を出した為、恨み辛みがこもっている元座長。インタビューの内容自体、自己否定とも言える感情むき出しの無責任論を展開。

注)追記 2016年12月の専門家会議で平田先生とお話しました。どうもネイチャーの取材→記事化に問題があった模様。直接平田先生にお詫びし記載を変えても良い旨伝えましたが、「いいよそんなの」と笑ってました。


吉田信夫:言わずと知れた大型プロジェクトに一貫して反対する共産党都議会議員

この記者David Cyranoskiは、なんと共産党とそこから紹介された人にだけしか取材していないのである。(笑)
(更に彼の他の記事を見ても、科学者ではなく社会問題を主に扱う単なるライター)

Jun 2010, Vol. 7 No. 7
NEWS
築地市場移転問題を考える
Missing data spark fears over land clean-up

David Cyranoski
Published online 26 April 2010 | English article

データの不備が汚染土壌の浄化に対して疑惑を生んでいる。

毎日2000トン以上の水産物を扱う築地市場は、築75年。23ヘクタールの敷地は手狭になり、駐車場不足や輸送問題に悩まされている。加えて、大きな地震があれば壊滅的被害を受けるおそれもある。そこで、豊洲の40ヘクタールの敷地へ移転する計画が持ち上がり、10年以上前に承認された。ところが、かつて東京ガスの工場があった移転予定地では、土壌中にヒ素ベンゼン、シアン化合物など7 種類の有毒物質が高レベルで見つかった。2008年の調査によれば、ある区域のベンゼン濃度は環境基準の4万3000倍だった。


汚染浄化

しかし、石原慎太郎東京都知事は移転推進を断言しており、都は今年に入ってさまざまな汚染浄化処理法を試し始めた。その中には、熱や微生物を使って化学物質を分解する方法や、撹拌装置で土壌を掘り起こして洗浄する方法、汚染された地下水を汲み上げて処理施設に送る方法などがある。都は、586億円の浄化予算を組んでいる。

これらの浄化法は効果があるものの、常に効果がみられるわけではないし、あらゆる場所で同じように効果があるとも限らないと、和歌山大学の理事で地下水汚染に詳しい平田健たてまさ正教授は話す。土壌浄化速度は、降雨量や土壌粒子サイズなどの諸因子の影響を受けると考えられている。「土壌というものは場所によって異なるのです」。彼は、2008年の新市場予定地土壌調査を実施した専門家会議の座長を務めた。

浄化試験は1〜6月末まで行われる予定で、3月10日には、試験区域では加熱処理法と洗浄処理法によって有毒物質濃度が推奨安全レベル内まで下がったとする中間報告が出された。特に加熱処理法は、ベンゼン濃度を1 リットル当たり430ミリグラムから0.003ミリグラムまで低減できた。

しかし、日本共産党の吉田信夫都議会議員は、この中間報告データには「穴」があるという。今回の浄化実験の比較対照となった2008年の調査結果は、異なる採取方法で行ったものであり、実験の直前と直後で、正確に同じ場所で同じ手法で測定したデータを比較して結論付ける必要があるというのだ。


同一条件下で検証

3月12日、吉田らは情報開示請求を提出し、同26日に最高濃度のベンゼンが見つかった区域を含む7か所の実験データを受け取った。しかし、7か所すべての試験開始時点の濃度数値は黒く塗りつぶされていた。「試験の前後の測定結果がわからなければ、浄化法の有効性を判断することはできません」と吉田はいう。

日本共産党は4月15日、石原都知事と中央卸売市場の岡田至市場長に書状を送り、加熱処理法と洗浄処理法を行う前の調査データの速やかな開示、ほかの試験結果が未公表になっている理由の説明、外部の専門家に全データを預けて独立に評価を受けることを要求した。しかし、岡田市場長からの回答は、6月にすべての試験が完了して自分たちの手で検証するまで、試験前の調査結果は外に出さないとのことだった。

新市場建設調整担当課長山形治宏は、試験前の調査データを塗りつぶしたのは、2008年のデータと一致していないからであり、この違いで市民に混乱を起こさないようにするためだったと話す。「我々は、市民が理解しやすいように諸事情を説明する義務があります」。

山形は、現在東京都は、データの相違を説明する最良のやり方を決めるために、専門家とともに検証中であるといいながらも、専門家の名前を出すのを拒んだ。彼は Nature からの質問に対し、試験前の測定値の欄に、過去のデータと一致していないという脚注があったかもしれないと認めた。

「もし2010年1月の測定値が2008年よりもずっと低いなら、都はその理由を説明すべきです。そして、それでもなお試験結果が有効かどうかも説明すべきです。我々は、有毒化学物質の濃度が最も高い区域で、本当に都が浄化実験を行っているのかを知る必要があるのです」と吉田はいう。
ttp://www.natureasia.com/japan/ndigest/special/index.php?v=7&n=7


そして赤旗を見ると…
科学誌『ネイチャー』築地移転問題を掲載 共産党都議団の活動を紹介
ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-04-29/2010042915_02_1.html
赤旗は、その「成果」を誇らしげに掲載していた(笑)
つまり、純然たる科学誌の取材ではなく共産党の活動の成果だったわけだ。

竹島(独島)は韓国の領土です。とニューヨークタイムス誌に韓国が広告掲載したのと同じレベルなのである。

それでも、この文章は全否定まで踏み込んでいない。(そりゃそうだ)
流石に科学誌として、反証可能な領域まで取材していない問題に、疑問以上の事は書けなかったようだ。

しかし反対派は鬼の首でも取ったかのように、ネイチャーが反対した!と騒いでいる。きっと記事なんて全く読んでいないのであろう。

ちなみにデータの黒塗りの理由は、汚染土壌を処理の為に撹拌したら環境基準の2.7倍まで濃度が下がってしまい、実験する意味あるの?との批判が怖かったからに他ならない。(結局人工的に濃度を上げて実験し、除去に成功した。)だが情報公開のリスク管理上マズイ対応だ。化学に無知な人間がヒステリックに騒ぐだけ東京都にとっては損な話。

土壌・地下水汚染の情報公開 50のポイント

土壌・地下水汚染の情報公開 50のポイント

詳しくは上記の本で・・・

土壌汚染は土地に固着した問題で、情報公開活動は近隣住民とのリスクコミュニケーションが中心となる。本書はまず、土壌汚染問題の特徴と当事者企業が抱えるリスクを整理。その上で企業が円滑にコミュニケーションを進めるための情報公開方法を指南する。地域住民への情報公開手段は住民説明会が基本。早い段階でチームを編成し、スケジュールを作成して準備を進める。挨拶、説明などの役割分担を決め、本番を模したリハーサルを最低2回は実施しておく。説明会には行政担当者に同席してもらうこと、説明会後のフォロー活動をきちんと行うことなど、具体的なアドバイスを盛り込む。


ただ結果としては、客土して撹拌というもう一つの処理方法まで生まれた訳で、都民にとって別に悪い話ではない。

原点に戻れば移転は急務

石原都知事の言動や行動の不整合を探そうと都議会で必死になっている議員さん、共産党や移転反対派の不正工作活動の証拠の方が簡単に見つかりますよ

築地市場移転・改築の話は、そもそも鈴木都知事時代からの話で、築地移転の目的は跡地利用ではなく施設の老朽化と構造不良による危険回避と衛生問題が主眼
そもそも地元の反対運動が酷くて跡地利用の話なんてできない状態が、石原都知事就任以前から続いていた。
ようやく中央区との折り合いがついた頃、オリンピック招致の話が持ち上がり、ちょうどいいから築地を使おうということになっただけ。
ただ、100年構想なんてもんを石原知事がぶちまけちゃったので、豊洲の汚染問題が化学的に解決した今、今度は100年構想の為の「未来の市場のありかた」まで考えなきゃならなくなっちゃったので、次回はその話でも…(10〜20年構想なら100点満点の移転計画だったのに…50年位でも70点あげたのに…)


ちなみに、猪瀬副知事著書の「東京の副知事になってみたら」には築地問題には触れられていませんが、オリンピック問題は詳しく書いてあり、色々参考にさせて頂きました。(面白かったです)

東京の副知事になってみたら (小学館101新書)

東京の副知事になってみたら (小学館101新書)

だからと言って、このブログ読んで猪瀬副知事に築地問題を質問に行くような「バカ」な真似はしなさんなよ。そんなバカは岩上安身って取材しないジャーナリストだけで十分です。(猪瀬さんは、築地問題の担当副知事ではありません)

その辺は、コチラから
Twitter中毒】岩上安身ってヤヴァくね?
ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mass/1282101459/

以下2chの声

53 :文責・名無しさん:2010/08/21(土) 20:54:47 ID :zjfbDrSV0
岩上はともかく豊洲への移転はやばいだろ
 
54 :文責・名無しさん:2010/08/21(土) 22:28:43 ID :zULzG/FR0
>>53
でも豊洲移転反対サイドは岩上と陰謀論者だぜ?信用性ゼロだろ。
 
64 :お知らせ:2010/08/22(日) 04:38:54 ID :CMqxJL0w0
「岩上信者」は、字数削減の為 記載方法が「岩上儲」と変更になりました。
 
82 :文責・名無しさん:2010/08/22(日) 15:39:47 ID :ZOw5qpJQ0
坂巻先生は、歯切れよく、豊洲への移転によって生じる利権を、2兆円と見積もった。
再開発利権が1兆円、仲卸しが解体され、流通機構を牛耳ることで生じる利権が1兆円。
こうした薄汚い利権のために、首都圏の全住民の健康を損なってもかまわないと、開き直っている連中がいる、という現実。
http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/21397854068
 
これなんか凄いよな
岩上は「現実」とか言い切っちゃってるけど これ全部坂巻とか言う学者の妄想だろw
学者の専門分野で言う事を信じるならまだ分かるが、利権の話とか全然違うし

せめて自分で調べてから書けよって感じだわ
「薄汚い利権のために、首都圏の全住民の健康を損なってもかまわないと、開き直っている連中がいる、」 なんてのはジャーナリストと言うより単なる扇動家だろ
 
100 :文責・名無しさん:2010/08/24(火) 02:56:09 ID :NLwQyHk30
有害物質が除去しきれていない、という彼らの主張を受け入れたたところで、
新しい市場で扱われる魚が危険であるとは思えないんだが。
当たり前の話だが、
豊洲の地下水を泳いでたわけでも、汚染された土を食べて育ったわけでもないんだ。
ちょっとの間地面に魚を置いたくらいで、食べたら危険な猛毒が付着してしまう、というのか?
どんな病気になるというのか、科学的な説明がほしいところだ。
 
102 :文責・名無しさん:2010/08/24(火) 10:31:59 ID :NLwQyHk30
>>82 >>92
利権(笑)普天間の時もそうだったが、便利な言葉だよな。
でも、たとえば↓のような話もあるんだぜ?
http://d.hatena.ne.jp/kamm/20091109/1257759870
岩上みたくなんの根拠も示さずにきめつけていいのなら、
「岩上とその取り巻きは、仲卸の既得権益を守るために動いている」「薄汚い利権のために、築地市場で働く人々の命を犠牲にしてもかまわないと、開き直っている連中がいる、という現実。」
とも書けるわけだ。
 
豊洲の危険性なんてたかが知れてる。
地震液状化して地下水が噴き出す? 耐震化工事すればすむ話じゃないか。
汚染除去の公開実験を見てきた人のブログを読んだが、有害物質も十分除去できるように思えた。
それより、
築地市場を使い続けるほうがよっぽど危険だ。交通事故多発、老朽化で鉄骨等が落下、排気ガスによる大気汚染、アスベスト……
これは岩上のようなアジテーターが扱っていい話題じゃないよ。
 
115 :文責・名無しさん:2010/08/27(金) 16:38:36 ID :4r6uHXiS0
必死こいて更新したが、猪瀬さんに対する謝罪は一切ないね。
ゴロツキの坂巻のインタビューと、論文へのリンクとやらがあるが
論文とやらを読んだ感想…これのどこが論文?
新聞記事レベルと言うかブログの記事レベル。
地学教育と科学運動61号って坂巻も題名を書いている訳で、論文じゃない。
 
また、岩上は内容を読まなかったな…
 
118 :文責・名無しさん:2010/08/27(金) 17:23:18 ID :T1Y5nSb60
>>115
この坂巻ってのは地質に関して知見があるだけなのに、この「論文」とやらは
ほとんどを都への罵りに割いた、活動家としての糾弾文だな。
  
移転の経緯とか、移転反対運動とか、専門家会議への恨み節だとかを
えらくバイアスかけて並べ立てていって、土壌汚染に関して話が出るのは
ようやく4ページ目。
 
「開発事業の利益はゼネコンが収奪する」のを批判し、最後にはまとめとして
考察もなく「移転は巨大な利権のためだ」と断罪する。むちゃくちゃだな、これ。
 
119 :文責・名無しさん:2010/08/27(金) 18:15:18 ID :T1Y5nSb60
土壌がどれだけ汚染されてても、そこで作物を作るわけでも、地下水を飲用するわけでもないのに関係なかろ。
だいたいその汚染元の東京ガス工場の社員食堂で飲み食いしてた社員は、なんか健康被害にあってるのかよ。
 
コンクリに地下水が〜っていうけど、コンクリは土台で、その上に防水の床を貼ったらどうやって地下水が魚に付着できるんだよ。地下水に含まれる最大0.067mg/lのカドニウムがコンクリから微量漏れ出して、どうにかして魚に付着して、付着したまま輸送され、付着したままで誰かに食べられる? そんな万が一、億が一の可能性が、何度も何度もおきて蓄積したらイタイイタイ病になる可能性が!
 
って、狂人の戯言としか思えない。
 
120 :文責・名無しさん:2010/08/30(月) 19:31:06 ID :RqI9/mXK0
>>119
ベンゼンは気化するからやばいよ。
でも、豊洲の汚染除去実験で、微生物分解法で除去できる事が証明されたけどね。
 
それにしても岩上は、なんで突っ込みどころ満載な人達「だけ」を呼んで
記事書いたり配信したりするんだ?
 
バカはバカと群れたがるのか?


さて、ここまで書いていて30日に
築地市場 建て替え 試算の半額
という記事が出てきた。
他紙は「都が発表した」としか書いていないが、実情は民主党が提案した案を都が試算して、その額を発表した」だけ。
マスコミの報道しない自由を行使した、情報の捻じ曲げは今日も健在ですな。

築地市場(東京都中央区)の移転問題で、都は三十日、民主党から提案があった現在地での再整備案の基本設計を概算した結果、建設費は最も高い案で千七百八十億円になると公表した。これまでの試算では三千四百億円だったが、一時的に仮移転するなど前提条件を変え、半額近い減額になった。ただし、都が目指す江東区豊洲地区への移転なら四年後の開場となるが、現在地再整備では、工期は十一年から十七年以上かかるとした。
 都議会の小委員会で報告された。民主がたたき台を出し、都議会局などを通じ、民間企業に費用や工期についての試算や課題の洗い出しを依頼していた。
 三つの再整備案のうち、中央区晴海地区に市場すべてを仮移転する案では千七百八十億円。一部を仮移転し、一部は現在地で営業しながら建て替える二案は千四百六十億円。
 都は「以前は仮移転せずに、敷地内で順に工事する計画だったため、工費がかさんだ。民間が整備する鮮魚の加工施設などの費用は今回は含んでいない」と額の違いを説明する。
 豊洲地区への移転の場合、建設費は九百九十億円で、土壌汚染対策費五百八十六億円や用地費二千三百七十億円を含めると計四千三百億円。しかし、築地跡地を売却できるため公費負担は少なくなるという。
 現在地再整備案の課題としては「米軍のクリーニング工場があった築地や陸軍病院があった晴海も土壌汚染の可能性がある」「晴海の住民の合意形成が必要」などと指摘した。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010083102000036.html?ref=rank

全く無駄な事しているよな。まぁ発起人が中央区選出の都議会議員じゃしょーがねぇか…

築地市場移転:現地改築、建設費1780億か1460億円 都が3プラン試算 /東京

 ◇晴海用地活用、都が3プラン試算
 築地市場の移転問題で都は30日、中央区晴海の都有地を活用して現在地で改築した場合、三つのプランの建設費用が約1780億円か約1460億円になる−−との試算を明らかにした。都議会築地移転・再整備特別委員会の小委員会で中間報告として示した。都が予定する江東区豊洲への移転計画では、建設費を990億円と見込んでおり、土壌汚染のある豊洲への移転の方が費用や工期の面では合理的との見方が浮上した。【真野森作】

 小委員会では、民主党の提案により、(A)仮移転先として晴海を利用(B)積み替え品を扱う機能を晴海に移転(C)積み替え品と大口取引を扱う機能を晴海に移転−−の3案を検討。議会局と知事本局が、設計事務所などに実現性の調査を委託してきた。

 中間報告では、A案の場合、市場全体を一度、晴海に移転して築地に地上6階・地下1階の立体市場を建てる。建設費は約1780億円、工期は11年9カ月とした。

 B案とC案では、築地は地上5階地下1階で、B案では晴海に述べ床面積約9000平方メートル、C案では約2万平方メートルの建物を作る。建設費はどちらも約1460億円。青果部門を晴海に仮移転しながら、築地の敷地内で建物の解体、移転、新築を繰り返すため、工期は17年1カ月と長期になった。3案とも築地の延べ床面積は50万平方メートル前後となり、水産部門は1階、青果部門は4階に入る。

 築地市場に大量に残存するアスベストの除去や、晴海利用の際の住民合意、築地と晴海の土壌汚染の可能性など、改築案の課題も指摘した。

 一方の豊洲移転計画案は、売り場部分については水産が地上3階建て、青果が2階建て。全体の延べ床面積は50万平方メートル程度だ。建設費のほか土壌汚染対策費586億円、用地費2370億円など総事業費4316億円を見込む反面、築地跡地の売却で4000億円強の収入があると見ている。工期は4年程度としている。
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100831ddlk13010301000c.html

1460億円もかかる代価案なんて無意味だろ。豊洲移転は確かに4300億円かかるが築地市場跡地売却が済めば最終的には400〜900億円程度で済むんだから…
(某地質学者が見積もった利権は1兆2兆だってさw それを都が回収すれば都民大喜び!まぁゴロツキ学者のたわごとですがw)

都議会ではきょう、民主党が提示した築地市場の3つの再整備案について都側から調査の中間報告がありました。
 現在地再整備の可能性について豊洲新市場の整備案と比較可能なものにするため、都は設計会社に工期や金額、課題などの調査を委託していました。きょうはこの中間報告に対する各会派の質疑が行われる予定でしたが、最初に質問に立った民主党の都議が新たな再整備案を提案をしたことに自民が反発しました。事態を収拾するため委員会は午後2時前に中断し、3時間半後にようやく再開しました。
 都の中間報告によると築地での新市場の建設費用はおよそ1460億円から1780億円程度で、豊洲の場合だと990億円となっています。課題としては、工期が豊洲に移転するよりも長くなるほか、仮設期間が長期間に及ぶことにより市場の営業に混乱を招く可能性があると指摘しています。
http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/201008307.html

民主党案って、アレでしょ
現地再整備案を公募して著名な建築家も参加したけど、おバカな案しか集まらなかったやつでしょ。既に築地の高層化は下記のように否定されているのに…

晴海に仮移転するぐらいなら、本移転すればいいじゃん。
そもそも、鮮魚加工の施設費用を含んでいないんじゃ、比較しようがないでしょ。それに11年もかかったら、絶対築地市場の老朽化した落下物で死人が出るぞ。建物が崩壊する可能性も否定できない。更に新しい市場と取引形態を作り上げないと仲卸がつぶれるぞ。(実際、今年に入ってからかなりのハイペースで仲卸が潰れている)

民主党都議って、突然築地に視察に来るって現場を大慌てさせておいて(駐車スペースの確保が困難なので、マイクロバスで来場して欲しいと要請したのに、全員ハイヤーで行くと突っぱねられて、駐車スペース探しに巡視が各方面に頭下げてお願いに行った)来たら来たで、ろくに場内を視察もせずに寿司食って帰りやがった奴らでしょ。

相変わらず、築地市場の現状無視したバカな提案してくるよな…

「買出人の駐車場所がない現状のままでは、築地市場地盤沈下してしまう(中略)現状のまま10年も15年も工事をやるとしたら、我々としては到底ついていけない。」
平成7年11月30日 築地市場再整備推進協議会における業界委員の発言

あげくに都は
「米軍のクリーニング工場があった築地や陸軍病院があった晴海も土壌汚染の可能性がある」
あぁぁ、言っちゃったよ…
築地も有機汚染されているって…


だいたい、汚い隅田川河口の海水をろ過した築地の水槽の海水、何の汚染だか泡出過ぎ…
そんなのだから水槽の魚が背泳ぎするんだよ…

豊洲の土壌問題でヒステリーに騒いでいるバカに火(自爆用)を注いじゃったw

はじめて学ぶ土壌・地下水汚染 (入門シリーズ)

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土壌汚染対策の基礎知識 (廃棄物処理実務シリーズ・実際知識編)

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築地市場の移転候補地(豊洲)の汚染除去実験の公開(2010/04/24)その2

前回、築地市場移転先の豊洲汚染除去実験公開の記事で、掘削微生物処理と原位置微生物処理の説明をしましたので今回は残りの、中温加熱処理、洗浄処理、地下水処理を紹介します。


先ずは
■汚染がベンゼンだけじゃなくシアン化合物や油膜(油分)や、果ては重金属まで含む場合
中温加熱処理
対象物質
ケースA:油膜とベンゼン
ケースB:油膜とベンゼンとシアン化化合物と重金属
実験概要
汚染土壌を掘削し、中温過熱処理プラント(場外施設)で汚染物質を除去
浄化方法
1)汚染土をプラントで加熱し、油、ベンゼンを分解
2)ケースBはシアン等を含むため、加熱処理後に洗浄処理

つまり、一旦プラントで掘削した汚染土砂を充分過熱(500℃以上)し、シアン化合物及び油類を揮発・分解させて、汚染土壌を浄化する。

既に類似するものとして日立プラントテクノロジーで実用化している技術です。
http://www.hitachi-pt.co.jp/products/es/soilremediation/tps.html


■汚染物質が水溶性の場合(地下水に溶け込む危険がある汚染物質の場合)
洗浄処理
対象物質
シアン化合物、重金属
実験概要
汚染土壌を掘削し、土壌洗浄プラント(場外施設)で汚染物質を除去
浄化方法
汚染土を洗浄し、汚染物質を除去

つまり地下水に溶け込むかもしれない(反対派が、地震液状化したり汚染した地下水が噴出して危ないとか言っているやつ)汚染物質を掘り出して、洗っちゃおうと言う訳。

汚染土壌に水を加えて、磨砕処理及び分級を行うことにより、ベンゼン・シアン化合物及び重金属による汚染土壌を浄化する。汚染土投入装置をテント内に設置することにより、揮発性物質であるベンゼンも拡散せずに処理することができる。

大林組が実用化している技術でアールキュービック土壌洗浄システムというのがあります。
これは、施工単価が安く洗浄水が再使用(完全循環)出来る点で、素晴らしい方法だと思います。

重金属汚染土を浄化する場合は通常、汚染土をふるい、洗浄水で浄化する「分級洗浄」という方法が用いられています。分級洗浄を行うためには、大型のプラントを用いて汚染土を洗浄し、重金属を離脱させ、清水ですすいで浄化します。これまでの洗浄システムでも、洗浄水やすすぎ水の大半は、プラント内で再利用していますが、処理過程で使用する薬剤濃度が徐々に上昇するため、一定量の水は排水する必要がありました。
このたびプラントを設置した同社姫路事業所は、瀬戸内海に隣接した立地であり、環境への配慮が厳しく求められたことから、特殊な薬剤を用いた独自の処理技術を開発し、洗浄水を場外に放流することなく、完全循環できるシステムを完成させました。

今回、大林組が提供した土壌洗浄システムの特長は下記のとおりです。
これまでの洗浄システムでは、洗浄水やすすぎ水のすべてを浄化に再利用することは困難でしたが、新しく開発した薬剤と水処理技術により、無放流で完全循環利用が可能なシステムとなっています。
汚染土を敷地内で処理(オンサイト処理)する際に用いている高精度分級システムや高効率のすすぎシステムなど、様々な技術を一部改善して活用しています。
洗浄システムの装置や処理工程を見直すことにより、当社の従来型の洗浄システムと比較して、プラントの運転に要するコストを20%程度低減しています。
重金属の土壌浄化については、これまでは比較的広い敷地の浄化工事が多かったため、現場の敷地内にプラントを設置して浄化するケースがほとんどでした。
しかし今後は、プラントが設置できない小規模な現場や、住宅地に近接しているため騒音や振動の影響を考慮しなければならないケースが増加すると予想されます。このようなケースでは、その地域のいずれかの場所に完全循環型の定位置式浄化設備を設置すれば、浄化ニーズに対応することが可能となります。特に土壌汚染問題の顕在化が著しい首都圏、中部圏、近畿圏などでは、今後このような需要が増加すると思われます。
http://www.obayashi.co.jp/press/news20060925

他にも色々類似技法が確立され実用されています。

いずれも、水で洗いながらふるいにかけ、シアン化合物や重金属等の「水溶性」の汚染物質を水に溶かして洗っちゃう技術です。
土壌洗浄処理工法MSW工法
http://www.toyo-const.co.jp/technology/3289.html


■既に汚染されている地下水及び土壌ガス、汚染物質の場合
地下水処理
対象物質
ベンゼン、シアン化合物、重金属
実験概要
地下水を揚水し、水処理プラントで浄化
浄化方法
1)原位置において地下水を揚水
2)水処理プラントにおいて浄化
3)清浄な水を注入(復水)することにより、浄化効果を促進


要はね、まず汚染区域土壌に鉄板(鉄矢板)を水を通さない層まで差し込んで、土壌を隔離しちゃう。

ようはバケツに土を入れた状態にしちゃうわけ。

そして汚染された地下水を抜く

抜いたのと同じ量の綺麗な水を注入する

これを何度も繰り返し、地中の水溶性汚染物質を全部洗ってしまう。

簡単に実験するなら、バケツの土の中に赤い絵の具を入れて土をかぶせ

あとは水を入れたり抜いたりしていれば、どうなる?中の絵の具は全部溶けてなくなっちゃうでしょ。
これがこの工法の原理。

すっからかーん工法(ネーミングがすごい)
http://www.asahitechno.jp/technolgy/techno_9/techno_9_1.html

他、類似技術多数あり

土壌吸着ベンゼンの揮発も期待できるので、非掘削土壌の汚染地下水対策として活用すれば、浄化期間の短縮に加え、地下水の再汚染
の可能性も大幅に低下することが期待できる。

とここまでが、実験を見れなかった人(あくまで都民対象)のための、実験の説明。
都の職員さんが丁寧に説明してくれて、本当は質問したいことを反対派の馬鹿のせいで質問できなかったので、自分で調べ上げて書いた。(質疑応答になったら、急にシュプレヒコールが上がって何も質問出来なかった…おまけにマスコミはここぞとシャッター切ってた)

さて、他にも見学時のスナップがあるので




見ていたら腹が立った。

そう、本来化学の知識もあって、これらの説明を聞けば納得できるはずの有知識者が、反対派に雇われヒステリックに喚いていた。
こういうのを、
環境ゴロツキ学者
って言うらしい。(元北大理学部学長北大名誉博士に教えてもらった)

とにかく、この間の新聞記事の引用だけど

無害化した土の汚染度、4万倍ではなく2.7倍 東京都
http://www.asahi.com/politics/update/0720/TKY201007200222.html
築地市場(東京都中央区)の移転予定地・豊洲地区(江東区)で、土壌から汚染物質を除去する実験をした都が、「環境基準の4万3千倍のベンゼンが見つかった土壌を無害化できた」との中間報告をまとめたのに、実験時の濃度は2.7倍だったことがわかった。都は3月の報告公表時に、この事実を把握しながら明らかにしていなかった。
 豊洲地区では2008年に環境基準の4万3千倍のベンゼンなどが見つかった。有害物質を除去できることを確かめるため、都は今年1月から豊洲地区で実験を開始。3月の中間報告では、4万3千倍のベンゼンが検出された地点を含む周辺の土壌を加熱処理した結果、無害化できたとした。
 しかし、実験開始時の汚染濃度(初期値)は環境基準の2.7倍だった。複数地点で採取した土壌をまぜて測定したため、汚染濃度が低くなった可能性があるという。
 ベンゼンの初期値が低かったため、都は豊洲での実験とは別に、環境基準の20万倍の汚染土壌を人工的につくり、加熱で除去できることを確認したという。
 都は「20万倍の汚染も除去できたことから、対策の効果は確実。初期値は隠したわけではなく、専門家に意見を聴いた上で、最終報告にあわせて公表する予定だった」としている。

要はさ、実験しようと思って汚染の濃い場所を掘り出して攪拌(栄養塩等を混ぜるために)して計ってみたら2.7倍に薄まっちゃったよ…それじゃ実験にならんからベンゼンふりかけたら20万倍になっちゃったよ…気合い入れて処理したら成功したよ。つまり…
環境基準の20万倍の汚染土でも除去可能!
という頼もしい実験結果だった訳だ!

この記事を書くまで、色々な人とこの問題を説明し論議したが
総じて化学の成績が悪かった人、勉強してない人、文系理系と分けて自分の無教養をごまかす人に限って、聞き分けの無い無茶な反論ばかりしていた。

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新装版 化学ぎらいをなくす本―化学再入門 (ブルーバックス)

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逆にキチンと教養のある人は、「ベンゼンを分解する微生物って嫌気性微生物に多いんだよ」とか「もっといい方法あるのに」とか、「なるほどね」以外のとても有益のある反応が返ってくる。
嫌気性微生物に言及してくれた人は、どうみても化学者じゃない、ミュージシャンっぽい格好してたけどw
その人曰く、文系理系と自分の教養に枠を設ける馬鹿な国民は世界中で日本人だけだよ。と。

本当にその通りで、この反対運動ってそういう人達がやっているんだろうな。

いや、もっと具体的に言えば大型プロジェクトに一律反対する共産党に泣き付いた反対派仲買人が、築地市場を考える会を作り、マスコミを巻き込んで世論操作を図り、まんまと騙された人達。

ちなみに、○○を考える会 ってのは共産党工作員の常套手段で、新東京タワースカイツリー)を考える会なんてのもある。
で・・・

この間、東卸組合が破産してサーバー運営費すら出せなくなったようで
(そりゃそうだ!中卸の総意じゃない反社会運動だから、管財人に使途不明金扱いされたんだろうなぁ)
築地市場を考える会のドメインが競売に出されています。(tsukiji-iten.org)
全然買い手が付かない模様。(笑)
5000円だったら、俺が買い取って「移転賛成ブログ」でも書こうかなw

とりあえずリンク先消失と言う事で、Wikipediaからのリンクは外されていたぞw

とりあえず、築地市場の移転候補地(豊洲)の汚染除去実験の公開の報告は以上。
何か質問があれば、コメントなりブクマなりで!


☆☆☆☆☆☆まとめ☆☆☆☆☆☆

築地市場移転が急務な訳
移転先(豊洲)の汚染除去の実態1
移転先(豊洲)の汚染除去の実態2
築地市場移転騒動
急転 築地市場移転へ
豊洲新市場予定地の液状化について 
新市場の設計はこれでいいの?(予定)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

次回は、築地市場移転騒動の経緯について書いて行こうかと・・・
かなり泥臭い話になりますが・・・
結局、こういう反対運動の裏には利権が付いて回るわけで(反対派も利権利権と騒いでいるけどね)
築地を離れると困る人達が繰り広げる、ドロドロの闘争を書いて見ます。


8/20 追記 
地下水処理現場の写真と原位置微生物処理現場の写真を間違えて掲載している事がわかったので、訂正します。

新市場の設計について次々記事で言及する予定ですが、私が問題提起しようとした内容を既に猪瀬副知事が見事な記事をブログに書いておられまして、ちょっと重複する可能性大です。(^^;
流石作家出身です。先に読みたい方は
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/inose/080401_35th/index.html

ちなみに伝言ゲームで炎上中のフリージャーナリスト岩下氏ですが、先ほど謝罪のツイートを猪瀬副知事宛に送っていますので、この炎上はここまで。
(間違いを認めてキチンと謝罪するジャーナリストは少ない)

彼は現状かなり偏った取材をしているようなので、是非とも都側の取材もキチンと行い、自分で化学検証出来ないのであれば慶応大学や東大などの環境系学部を取材して、内容の裏付けを行った上で都民が正しい選択が出来るよう、キチンとした報道をしてもらいたい。

追記
4月、私に築地問題を取材したライターさん、こりゃ下手に記事は書けないと、地道にあちこち回られて、今も念入りに裏を取って回っている。猪瀬さんの所にも行くとか。それに比べると岩上の軽薄さはなんなんだ? また変なツイートしてやがる。
取材は足で稼げ!って昔、言われなかったのかな?(ドラマっぽい話ですがw) 明らかにネットに頼り過ぎ、鵜呑みしすぎ。

追記
移転反対派のヒステリーが、汚染除去のプロセスを理解せず、26種類の汚染物質!とか騒いでいるけど、馬鹿すぎて可哀そうになってきた。
やり玉にあがる六価クロム化合物の多くは水溶性だから洗浄処理で除去できるし、微生物処理だって出来る。
要は地下水汚染の可能性のある汚染物質は、洗浄処理等で処理できるわけだし、揮発性物質は微生物処理と熱処理で対処可能。
水にも溶けない揮発しない熱に対しても安定している毒物(放射性物質を除く)なんて、地中深く埋めとけば何の問題もないだろ
豊洲に作るのは土を食べる施設じゃないんだし。

築地市場の移転候補地(豊洲)の汚染除去実験の公開(2010/04/24)

妙な縁で記者の方から築地市場の移転候補地(豊洲)の汚染除去実験の公開に一緒に行かないかい?」と、面白いお誘いを受け、一般の人なのにプレスパスをもらって設予定地での実験(2010年4月24日)を見てきました。

豊洲新市場予定地5街区工事用入口から入って、受付(取材用)を済ませ、一般見学者は豪華なバスに(なんで?)、取材陣は使い古された都バスマスゴミ嫌われてるなぁ)に乗せられ、ガタゴト揺られ汚染除去実験が行われている豊洲新市場予定地を見て回りました。


まずビックリしたのは、化学実験の見学(税金が投入された)に来た人達の(マスコミ含む)化学知識の無さ。はっきり言って高校レベルの有機化学を勉強すらしていないだろ!こら!みたいな人達ばっかり。(まぁ団塊の世代だと、そんなの教科書に載っていないだろうけどさ)

そして、どこぞやの大学教授?らしき環境運動家は、まともな科学的見解は示さず大声で「初期データ出せ」を繰り返している。(そんなの、その辺の無職でブラブラしている失業者に言わせておけよ、実際それらしき動員されたっぽい人もいっぱい来ていたけどさ)

なんだろう?この人達は?

たいした額ではないが都税を払っている、親子三代江戸っ子のおいらはイラっと来たね。
こんな奴らが豪華なバスに乗って見学していて、まともに化学的に見て回ろうとしているおいらが、古い都バスに乗せられたことにw(そこかい!)


さて、どんな手法で汚染物質を除去するのか、4月末から今に至るまでキチンと説明しているマスコミの記事が皆無(少なくとも俺は見つけられなかった)だったので、「汚染除去の実験結果が良好」とのニュースと、

築地移転先の土壌、無害化可能 都が処理実験報告
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072201000758.html

 東京都は22日、築地市場移転予定地の豊洲地区(江東区)で実施していた汚染処理実験で、ベンゼンなどの有害物質を環境基準値以下にして「無害化は可能」とする結果をまとめ、都の技術会議に報告した。

 技術会議は「処理技術の有効性を確認し、汚染物質は除去できる」と評価。8月の次回会議で提言をまとめるとした。

 実験は今年1〜7月、汚染の状況に応じて加熱や洗浄など4種類の処理方法で実施。ベンゼンやシアン化合物などの汚染濃度を調べた。

 環境基準の4万3千倍のベンゼンが検出された区画では、都がサンプルにした土壌の汚染濃度(初期値)が基準の2・7倍しかなかったが「採取方法が違い、高濃度の汚染土壌が局所的に存在するため」と説明。人工的に基準の20万倍のベンゼンで汚染した土壌も浄化できたとして、処理実験は有効とした。

2010/07/22 21:36 【共同通信


「盛り土に基準値の25倍の汚染」というニュースで、

築地市場移転先、盛り土も汚染 基準値の25倍の地点も
http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY201007210341.html

築地市場(東京都中央区)が移転を予定している豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、元の土壌だけでなく、その上に後から運び入れた盛り土からも30地点で汚染が見つかっていたことが分かった。盛り土の大半は汚染されていないとして、都はそのまま使う予定だが、汚染対策の専門家は「盛り土全体を調べる必要がある」と指摘している。

 移転の最大の障害となっている土壌汚染で新たな問題が浮上したことで、移転を不安視する市場関係者らの批判が高まることは必至だ。盛り土全体を調査することになれば、2014年度開場のスケジュールに影響が及ぶとともに、汚染対策費がさらに膨らむ可能性がある。

 問題の盛り土は、都内などの公共工事の残土が、東京ガスのガス工場跡地の古い地盤の上に運びこまれたもので、予定地約40ヘクタールの4分の3を覆っている。盛り土の厚さはおおむね2.5メートルで、朝日新聞の試算では約80万立方メートル。

 都は07年以降、古い地盤の土壌や地下水の調査を約4千地点で実施。汚染が見つかった地点では、汚染の種類ごとに約60〜700地点で古い地盤の上方50センチの盛り土も調べた。その結果、盛り土からも30地点で環境基準を超える有害物質が見つかった。最も高いところではシアンが環境基準の25倍、ヒ素が24倍、鉛が13倍に達した。この3地点は古い地盤の汚染より濃度が高かった。盛り土の表層部分では、詳しい調査が行われていない個所がまだ多いという。立川涼愛媛県環境創造センター所長は、「放置すれば生態系に悪影響を及ぼす恐れもある」と話す。

 都が設置した有識者による専門家会議は08年、高濃度汚染が見つかった古い地盤の地盤面以下2メートルまでの土壌をすべて入れ替える汚染対策などをまとめたが、盛り土は会議の場で詳細な分析を行わないままになっていた。都は09年、盛り土を汚染のない「健全土」として新市場の土壌に利用する計画を公表した。

取材に対し、都中央卸売市場は「(盛り土の)汚染原因は特定できないが、地下水上昇による再汚染の可能性が高いため、30地点ではさらに上も調べて汚染を除去する」と説明。一方で、盛り土の大半は「別の担当部署がチェックして適切な土を受け入れており、全体的には健全だ」としてそのまま使う方針だ。

 これに対し、専門家会議の座長を務めた平田健正・和歌山大理事は「再汚染だけでなく、都が受け入れた土に有害物質が元々含まれていたり古い地盤の汚染土壌が混ざったりした可能性があり、どこに汚染があるか分からず危険な状態だ」と指摘。「新市場に利用するのなら、その直前に盛り土全体を詳しく調べることが望ましい」と述べた。(香川直樹、渡辺志帆)


実験の内容も知らずに、ただマスコミの情報拾って騒いでいるだけの現状に、とりあえず豊洲で何が行われていたか?を書いてみるよ。
そして、その上で都民の皆さん、判断してね。

まず、新市場計画予定地を細かく調査して、各所の汚染濃度と汚染物質を特定する。(そうすると、だいたいどこに何が埋まっているか?類推できるからね)
そして、その汚染物質の特性に沿って汚染除去を行う。

では、まず実験区画は此方。(写真で分かるかな?)

では取材してきた実験内容を紹介しますね。

ベンゼン単純汚染の除去
掘削微生物処理
対象物質:ベンゼン
実験概要:汚染土を掘削し、地上部にうねを作り、土壌中の微生物を活性化させ浄化
浄化方法:1)汚染土に栄養塩等を混合 2)1の土壌でうねを造成 3)通気や耕転で酸素を与えて土中の分解微生物を活性化させ、ベンゼンを分解

要はね。ベンゼンで汚染された土を掘って、微生物が繁殖する餌とか土中の温度を上げる反応剤(単なる酸化カルシウムといった酸化塩)を混ぜて地上に盛って、小さな山を作って、その山の中に酸素を含む空気を通してやって、時々掘り返して(耕して)、土中の微生物にベンゼンを分解させましょう。って手法。

テントを張っているのは、ベンゼンって揮発性物質なんで、土中に空気吹き込む以上、そこからアチコチに拡散しちゃ駄目だから。で、揮発したら好都合なんで、活性炭で吸収して除去しちゃうわけ。

この手法は、汚染物質が微生物で分解される有機物質である。という場合に有効との事。(テント使っているので、揮発性有機物質にも対応)
まぁ、ベンゼンなんてC6H6の最も単純な構造の芳香族炭化水素だからね。

面白かったのは、単に土中に空気を吹き込むだけの装置に、みんな群がって「こんなんで除去できるのか?」とか、必死にうねを触って温度でも感じようとしているのか? とか… あげくに実験初期値は?と「実験手法の公開」なのに、データを出せと「実験結果」を求めて喚く変なオバチャン・オジチャン達。

とにかく、団塊世代かそれ以上の老人ばっかりなんだよね。
実験を否定的に見ている人達
って…

個人的な見解だけど、この手法は理にかなっていると思うよ。

あとは、どの位の温度で微生物による分解が、どの位のスピードで行われるか?
それによって汚染除去施設に必要な規模がどの位になるのか?
その辺のデータが取れれば、どんなに濃度が濃くたって時間をかければ除去できるんじゃね?と思った。(もちろん、時間がかかり過ぎるなら費用対効果の面で、土を入れ替えたほうが早いって判断もアリだろうけど)

そういう事を質問したかったんだけど、化学知識の無いヒステリックなジジ・ババが騒いじゃってさ、全然質問できなかったよ。

マークシートでいいから、実験見学希望者全員に化学のテスト(センター試験レベルでOK)をさせて足切りした方が良いと思ったね。(俺も落ちちゃうかもしれないけどw)

で、ちょっとネットで調べたら、ホットソイル工法とか、バイオレメディエーションによるランドファーミングってのが、この実験内容と似ていたので紹介しておきますね。

ホットソイル工法
http://www.hazama.co.jp/soilrecovery/hotsoil/hotsoil.html

バイオレメディエーションによるランドファーミング
http://www.suyama-group.co.jp/02kankyoseibi/index_dojo.html

汚染物質がベンゼンだけだったら、安く簡単に出来るらしいです。


この辺は検索すると一杯出てくるので、肯定・否定問わず調べて見てくださいね。


石原都知事が「立ち上がれ日本」って騒ぐほどの技術でもなく、ごくごく一般に行われている様な気がします。(でも、これらを産業ベースに乗せて、事業化するのは血のにじむ苦労だったであろう事は察してますよ)

ここも個人的見解ですが…
ベンゼンって揮発性なんで周りの土に汚染が広がりやすいのかな?
汚染物質から離れていても、ベンゼンによる土壌汚染って広がっちゃうんだろうな。
でも、キチンとやれば簡単に除去出来るんだな。
そんな感想でした。


■汚染がベンゼンとシアン化合物だった場合の除去
原位置微生物処理
対象物質:ベンゼン、シアン化合物
実験概要:原位置で土壌中の微生物を活性化させ浄化
浄化方法:1)空気と栄養塩を地中に送り込み、土中に含まれる分解微生物を活性化させ、ベンゼンを分解 2)ベンゼンの浄化完了後、シアンを除去する為の土壌を掘削し、洗浄処理

さっきの、掘削微生物処理と同じような手法なんだけど、シアン化合物は、シアン化物イオンを持つ塩で毒性も強いので、地下水なんかに溶けちゃうと危険なんだけど、それなら「微生物処理が終わった土を掘り出して水で洗えばOK」って話ね。


空気と栄養塩を送りこんでいる現場写真(原位置微生物処理)


水で洗って取れなかったらどうするのよ?

いいんじゃね? 気化除去でも反応しなくて、微生物にも反応しなくて、水にも溶けないほど安定しているんなら、その上に食品施設作ったって、土中に食品生めて土ごと食べない限り問題ないでしょ。って事。

ちょっと乱暴な私見ですが、そういう事でしょ。(笑)



で…ちょっと長くなりすぎたので、あと3つの実験手法の紹介は次回に回します。
みんなも疲れたでしょ。(書いている俺が一番疲れた)
大丈夫!
ネタも織り交ぜて、楽しく紹介しますので。次回期待していてね。
次回は、中温加熱処理洗浄処理地下水処理 です。

ぶっちゃけ、今、都民が口にしている魚のイケスの方がよっぽど気持ち悪いよ。

追記

今回は、そこに大きな予算を投入する前に小規模に実験してみて、その汚染除去の工法が適正か否かをジャッジする。そんでもってその実験をマスコミや都民に公開します。って話。

だから実験の化学的根拠さえ理解していれば
こういう記事

無害化した土の汚染度、4万倍ではなく2.7倍 東京都
http://www.asahi.com/politics/update/0720/TKY201007200222.html

築地市場(東京都中央区)の移転予定地・豊洲地区(江東区)で、土壌から汚染物質を除去する実験をした都が、「環境基準の4万3千倍のベンゼンが見つかった土壌を無害化できた」との中間報告をまとめたのに、実験時の濃度は2.7倍だったことがわかった。都は3月の報告公表時に、この事実を把握しながら明らかにしていなかった。

 豊洲地区では2008年に環境基準の4万3千倍のベンゼンなどが見つかった。有害物質を除去できることを確かめるため、都は今年1月から豊洲地区で実験を開始。3月の中間報告では、4万3千倍のベンゼンが検出された地点を含む周辺の土壌を加熱処理した結果、無害化できたとした。

 しかし、実験開始時の汚染濃度(初期値)は環境基準の2.7倍だった。複数地点で採取した土壌をまぜて測定したため、汚染濃度が低くなった可能性があるという。

 ベンゼンの初期値が低かったため、都は豊洲での実験とは別に、環境基準の20万倍の汚染土壌を人工的につくり、加熱で除去できることを確認したという。

 都は「20万倍の汚染も除去できたことから、対策の効果は確実。初期値は隠したわけではなく、専門家に意見を聴いた上で、最終報告にあわせて公表する予定だった」としている。

を読んで危機感感じるなんてナンセンスなんです。工期(場合によっては規模)に影響はあるだろうけど、それだけの話。

東京都もさ!
初期値は、馬鹿が騒いで実験の邪魔だから公表しませんでした。って正直に言えばいいのに…


最初、マスコミってわざと煽って記事書いているのだと思っていたけど…
こういう取材現場見ちゃうとさ…
え、マジで理解していなかったとか…?

そんな感想をw


あれ?
化学的に駄目記事書いているのは、あの現築地市場前にそびえ立つ、捏造博物館…いやいや…朝日新聞様じゃありませんかw
なんだ、それだけの事だったのか…



その2へ

築地市場はとっても危険でヤバイです。

最近築地市場で働く機会があった為、築地市場移転問題が巷でいかに偏向報道され見当違いの論点と政治ゲームに翻弄されているか!よくわかったのでちょっと一筆。
まず、なぜ移転するのか?
これは簡単な話。
限度を超えた老朽化の為。
巷ではオリンピック問題やら利権がらみのゴシップ記事で溢れていますが、それはそれで「おまけ」としてあるのかもしれない。
それはそれで
「移転問題と切り離して論じてくれ!」

(そもそも石原の発言を時系列で並べるとつじつまが合わない、オカルトの世界)

さて、どんな老朽化による問題が起きているかというと

築地市場で事故続発、過密深刻化
2009.12.25 18:30
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091225/tky0912251833009-n1.htm

老朽化と過密化が指摘されている築地市場(東京都中央区)の場内では先月から今月にかけ鉄板などが落下する事故が続発し、年末の緊急点検と修理に追われている。また、過密化の弊害でもある場内の交通事故は今年1〜11月で316件発生した。昭和10年に開場した市場は来年75周年を迎える。都議会では移転をめぐり議論中だが、再整備は急がれている。
 落下したのは長さ約1メートル幅約8センチの薄い鉄板と、長さ約15センチ縦横約5センチのコンクリート片。けが人はなかった。いずれも水産仲卸業者の売り場で、鉄板は市場が開場する前の昭和8年に完成した鉄骨の建物。市場によると、海水を濾過(ろか)して床の洗浄に使っていることなどから、鉄骨の腐食が進んだことが原因とみられるという。
 事態を受け、市場は落下を防ぐネットを設置。点検でほかに1カ所、もろくなっている天井が見つかり、あらかじめコンクリートをたたき落とすなどの対策を行っている。鉄骨がむき出しの状態だが、市場は「移転が控えているので、あまり手をかけられない」と頭を抱える。
 一方、市場内での交通事故は過去2年間、年間400件を超えて推移しており開場日1日当たりおよそ1・5件。事故は商品運搬用車両同士の衝突など関係者の事故が大半だが、観光客が運搬用車両に足を踏まれるなどの例もある。
 前年同期比で54件減少したものの、繁忙期の年末年始は事故が多い。市場は来年1月23日まで、観光客に人気のマグロの競りの見学エリアを閉鎖。市場は「観光客が殺到すると危険」と説明している。
 交通事故の主な原因は、鉄道輸送が主だった時代に建設されたなごりで、車両の明確な導線がないため。車両と歩行者の導線を分けた平成元年建設の大田市場(大田区)は、広さが築地市場の約2倍にもかかわらず、20年の年間事故数は153件と築地の半分以下だ。市場は場内での時速15キロでの走行を呼びかけているが、関係者は「それでは周りに遅いといわれる。導線がないため我先に突っ込んでいるのが現状だ」と指摘。市場は「根本的な解決には移転しかない」としている。
 築地市場の再整備をめぐっては、都は豊洲地区(江東区)に移転新築し、26年の開場を目指す。予定地で土壌汚染が判明し、都議会第1党の民主は現地での再整備を掲げるが、都は土壌改良で安全は確保できるとしている。22年度の予算要望では、民主が移転関連予算を計上しないよう求める一方、自民、公明は計画通り移転を進めるよう要求。真っ向から対立している。

>先月から今月にかけ鉄板などが落下する事故が続発
水産仲卸で起きた事件だけど、普通の建築物・施設であればとうの昔に
使用中止命令と立入禁止措置
がとられて然るべき事故である。

また、この件に関して場内で働いていれば、どこに鉄骨が落下したか知っているだろうけど、移転反対派がデマを流しています。あの時の特別警戒区域は第5大通りと第6大通りの間、2000番〜5000番の辺りだったわけで、これはもう、中枢部分が老朽化してヤバイって話です。


>市場内での交通事故は過去2年間、年間400件を超えて推移
この記事が書かれた12月に、なんと1ヶ月に100件超えの事故が発生し、安定して年間400件超えの交通事故生産現場となっている。
交通事故の主な原因だが、記事にもある通り
鉄道輸送に最適化された設計の市場で、世界にも類を見ないほどの魚の取引をトラック物流で行っているから!

ちょっと図表すると

青果門の方から来た列車が、卸エリアに魚を降ろし、そこで競りが行われ、仲卸エリアに魚が運ばれ、業者の方々が魚を買って買荷保管所に一時保管し、そこからまとめて場外へ。
というとてもシンプルで、良く考えられた構造なのである。

そんな設計の市場に、道路をひいてトラックメインで物流するから
まずは卸エリアへトラックで魚を運ばなきゃならんわけ

黄色い場所(卸エリア、もしくは一時保管所)へ、赤いところから入って魚を持って行って、そこから仲卸エリアに四方八方からフォークリフトターレーで魚が運ばれ、並行して買った魚を持って帰る車の流れも発生

こういう位置に交通渋滞が発生してしまうわけ

建物そのものを導線通りに並べて、場内の交通の必要性を極力減らすのが通常の設計で、鉄道時代なら理にかなった設計なわけ。
しかし、トラック物流に移行して、全門から一斉に卸・仲卸を目指した車の流れと、そこから脱出する空荷のトラックの流れと、下ろした荷物を適正位置に運ぶフォークリフトターレーの大渋滞、そして5時頃から魚を仕入れに来る業者さんの大渋滞、そこを邪魔する観光客!

現在の築地は
交通事故を発生させるための設計
と言っても過言じゃないだろう。

そして、魚を筑地に運んでくるトラックや、筑地に仕入れにやってくるトラックや乗用車は、当然ディーゼルだったりガソリン車だったりするわけで、それが大渋滞するもんだから築地市場排気ガス濃度も半端じゃない。
一応、場内のターレーの電動化を進めることで半端じゃない場内の大気汚染を食い止めようとしてはいるけど、電動ターレーは馬力がないし電圧が落ちてくると坂も上れなくなるので場内では非常に評判が悪い。

移転反対派の大部分は「食文化の保護」とかもっともらしい事を言うが、そんな命の危険と大気汚染(魚に有害物質が付着する危険)を抱えた現市場で何の文化を守るんだろうね?
所詮は場外市場と連携して利益をむさぼっている地権を持った人間が、自分の利益保護の為に一般の何も知らない都民を巻き込んでいるだけなのに。

もちろん、新市場の設計にも不備があって、競りという物が蔑ろにされかねない部分もあるわけで、そういう経済論争的な真面目な視点で本来は物事を進めるべきなんだけど、それは解決されちゃうと(キチンと議論すれば解決可能な問題なので)残った地権の問題は都民から見れば所詮エゴなんで、エゴ的な反対派にとってはとてもまずい訳。

だから、築地市場場内で変な洗脳集会開いたり、変な運動員が現れて(だいたい同じ面子だけどね)マスコミ受けするようなパフォーマンスやシュプレヒコール上げて、馬鹿なマスコミとしても視聴率狙いで変な映像流して、現場を知らない都民はだまされちゃう訳。美味しんぼでも、あの調子に乗った売国奴原作者が移転反対で見当違いな作品書いてますけどねw

ということで、長くなったので今日はここまで。
次回は、新市場の汚染除去実験の話でも。(^ω^)y



追記
2010年7月23日 築地市場で壁面レンガ崩落 男性1人軽傷
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/07/20k7s500.htm
言わんこっちゃ無い!

事故現場の写真はこちら
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/07/20k7s501.htm
見りゃ、どんだけ古くて対策が不可能な老朽化か、馬鹿でも理解できるはず。

今回はたいしたこと無くて、本当に良かった。
死人が出る前に、移転する事を切に願います。

☆☆☆☆☆☆まとめ☆☆☆☆☆☆

築地市場移転が急務な訳
移転先(豊洲)の汚染除去の実態1
移転先(豊洲)の汚染除去の実態2
築地市場移転騒動
急転 築地市場移転へ
豊洲新市場予定地の液状化について 
新市場の設計はこれでいいの?(予定)

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